いよいよ第1章が公開となった劇場版『ペルソナ3』。公開初日の11月23日には結城 理役の石田 彰さん、岳羽ゆかり役の豊口めぐみさん、山岸風花役の能登麻美子さん、そしてアニプレックスの足立和紀プロデューサーが登壇する初日舞台挨拶が新宿・バルト9で行われました。
初回の上映が終わり興奮冷めやらぬ会場に、大きな拍手の中登壇したキャスト陣。まずは本編について気になるシーンを聞くと、石田さんは「シャドウが実際に動いて襲ってくるシーンは、迫力があり、映画ならではだなと思いました」とのコメントが。そして豊口さんは「ゲームの時はひとりずつでの収録で、誰がどういったトーンで喋っているのかわからなかったのですが、改めて同じストーリーを掛け合いで収録出来たのは凄く印象に残っています」とコメントすると、能登さんからは「安心感がありました」、石田さんも「ペルソナファミリーとしてのまとまり・空気が出来上がっていました」とアフレコ現場の雰囲気を紹介してくれました。そして印象に残っているシーンについて能登さんは「主人公・理と2人で掛け合うシーンは好きですね。あとラストの戦いのシーンは印象に残っています」とコメント。さらに足立プロデューサーに拘りのシーンを聞くと「全部拘り抜いて作っているのですが、今回はアニメというフィールドになるので理やほか特別課外活動部の面々のキャラクター性が損なわれないよう、アニメでも十分に魅力を出せるように拘りました」と紹介しました。
アフレコで苦労した点については「(ゲームから)7年半ぶりですから、真っ先にお若くしてくださいと(笑)言われました」と豊口さん。しかしアフレコを進めていくうちに若さを取り戻してきたとか。能登さんも「自分の中では若さを盛り上げていったつもりだったんですが、『もうちょっと若く』と音響監督さんからご指示がありまして変な汗が出てました(笑)」、石田さんも「7年半はキツイですね(笑)」と苦笑。司会から「本編の声は、高校生のままでしたよね?」と客席に問いかけると大きな拍手がキャストに贈られました。
自身が演じるキャラクターと似ている点について、石田さんは「厭世的なところは自分のまんまだなと思いました。口に出して「どうでもいい」と言うと角が立つので言わないですけど(会場笑)」、豊口さんもゆかりについて「似ていると思います。前のめりで事に向かって行く所や、自分がペルソナを出すときに躊躇してしまう所。勝ち気なんですけど実際は怖いんだと思っているところは似ている気がします」、そして能登さんは「桐条先輩とゆかりちゃんと風花の女の子3人の中だったらいちばん風花に似ているかなと思うのですが、あそこまで健気なトライは私にはできないな(笑)。いい子だなと思いながら演じていました」とそれぞれ感想を述べました。
続いてはツイッター経由で寄せられた質問に答えていくことに。まずは「『ペルソナ3』でコミュを築きたい人、逆に苦手だから距離を置きたい人は?」という質問。石田さんは「僕はゲームをプレイした時に生徒会の後輩(伏見千尋)と良い仲になっていました(笑)」、豊口さんは「コロちゃん(コロマル)ですね。犬が好きなので。苦手なのは小田桐君。正しいことを言っているのでしょうけど『うるさーい!』って(笑)。今回もちょっとしか登場していないのに物凄く印象に残っているのは凄いですね」、そして能登さんは「もっと知ってみたいという意味では鳥海先生ですね。不思議な先生なので。苦手というか怖いというかイゴールさんはドキドキしちゃいますね」と紹介してくれました。
続いての質問は、「キャラクターたちはペルソナという能力を持っていますが、3人は何か特殊能力を持っていますか?」というもの。「外からの情報を耳には入っているのですが、シャットアウトする。知らない振りをする能力です」と話す石田さんに会場は大爆笑。車の運転が好きな豊口さんは「車庫入れ。自宅の駐車場に巧く入れる度に私、格好良い!って思います(笑)」、そして能登さんは「最近、排水口の細かいところを掃除していて気がついたら2時間経ってました(笑)」と実用的な能力を挙げてくれました。
『第2章で期待することは?』という質問に、ゲームでの展開を踏まえ「リゾートのシーンですかね?」と石田さん。そして豊口さんは「キャラクターが増えていくことに期待します」、さらに能登さんは「新しいキャラクターの出方も印象的で素敵なシーンになるのではないかなと収録していて思ったので、是非観ていただきたいですね」とコメント。足立プロデューサーからは「第1章は主人公の理が友情を築く物語、第2章はそんな理と愉快な仲間たちの、ひと夏の物語(笑)」と紹介すると豊口さんから「そんな愉快な話しじゃないですよね?、録った感じだと(笑)」と会場を笑わせました。
最後にファンの皆さんへメッセージが贈られました。
足立和紀プロデューサー
第1章をご覧頂いたばかりではありますが、第2章もそんなにお待たせせずに皆様へお届けできるのではないかなと思ってます。ぜひまた足をお運びいたけますと幸いです。ありがとうございました。
結城 理役・石田 彰さん
「ペルソナ3」が映画になって、今日めでたく公開の運びとなりました。その公開初日に満席のお客様に来ていただき本当に嬉しい限りです。今日劇場を出てからお友達と大いに映画について語り合っていただきたいと思います。皆様が劇場版「ペルソナ3」を支えてくださっている間は寅さん的に毎年やれば良いと思うんですよ(笑)。毎作主人公に新しいマドンナが、、、という展開になったら嬉しいな(笑)。駄目ですかね(笑)。どうなるかわかりませんが今後共宜しくお願い致します。
岳羽ゆかり役・豊口めぐみさん
今日はゲームをプレイしていない方も多くいらっしゃっているということで、こうやって「ペルソナ3」の輪が広がっていったら嬉しいなと思いました。ゲーム発売から7年半ということで私達自身もこうやって映像化されることを望んでいたので、今日初日を迎えることが出来て嬉しいです。皆さんとはこれからも長いお付き合いになると信じて、まずは第1章を楽しんで頂けたらと思います。
山岸風花役・能登麻美子さん
7年半という長い時間、沢山の方に愛されてきた作品に関われて幸せだなと思っています。皆さんに新しい形で楽しんでもらえるのは凄く嬉しいです。最後まで楽しんで頂けたらと思います。ありがとうございました。